リノベーションニュース

中古マンションリノベのマーケティング戦略③〜顕在層獲得のためのブログ運営〜

株式会社WAKUWAKU マーケティング・IT事業担当役員の中田寿が、

中古マンションリノベのマーケティング戦略について3回に渡りお伝えしていく本連載。

 

最終回となる3回目の今回は、実際に家の購入を検討している顕在層へのアプローチがテーマです。

真剣に家探しをしている層だからこそ競合先との比較検討をされる場合も多い中で、

自社の魅力を上手く伝える手法をお話します。

 

(写真:マーケティング・IT事業担当役員 中田 寿
 

 

01. 顕在層へのアプローチ方法


既に家探しを始めている顕在層へのアプローチ方法として考えられるものはいくつかあります。

5年ほど前まで主流だったのはリスティング広告。

適切なキーワード設定を行うことで顕在層との接触は持ち易いですが、

同じキーワードを使っている競合も多く、自社のファンになる度合いは低く、

他者との相見積もりとなるケースも多い点がマイナスポイントです。

 

そこで今は、オーガニックコンテンツ(自社のオリジナルコンテンツ)を掲載し、

広告としてではなく自然検索で反響を獲得していく方法が主流になりつつあります。

実際に自分たちでコンテンツを作成するというハードルはありますが、

コンテンツが溜まれば検索もされやすくなるため、やった分成果が見え易い方法でもあります。

 

中古マンションリノベ業界ではまだオーガニックコンテンツを多く作っている会社も少ないため、

地域上位の検索結果も狙いやすいと言えるでしょう。

広告を打たずとも反響を得られる手段なので、広告費の削減も期待できます。

 

コンテンツも数が溜まれば、更新のペースを落としても流入数が安定していきます。

コンテンツ自体が会社のブランドにもなりますし、コンテンツを作成し、SNSで拡散するという二次利用も可能。

作ってしまえば資産となるコンテンツは、試す価値ありとお勧めできます。

 

02. コンテンツ発信の形式


コンテンツ発信の方法としては、ホームページやメルマガなど様々な手段がありますが、

気軽に始められるのは実体験に基づいたブログ形式でしょう。

 

 

ブログと言うと『記事を書く』というイメージが強いかもしれませんが、

施工事例の紹介などは写真を多く載せると文章量が少なくても多くの情報を伝えることができるため、気軽に記事としてまとめることができます。

 

その他にも、イベント・引き渡し・接客についてなど、日常のあらゆる業務をブログの記事として発信することができます。

特にイベントについては、告知も実施レポートもコンテンツにすることが可能です。

告知の場合はイベントの内容・参加して得られることを、レポートの場合は実施結果・反響についてしっかり伝えられる内容とすることが大切です。

 

コンテンツはある一定度までは数を増やすことが大切になるので、

無理なくネタ探しができて気軽に発信できる方法を取ることが肝心です。

その意味でも、ブログは気軽にコンテンツ発信ができる良い方法なのです。

 

03. 具体的なコンテンツ作成の方法


オーガニックコンテンツと言っても、

せっかく作ったコンテンツを検索で見つけてもらうためにはキーワードをしっかり抑えることが必要です。

自社の強み(例、キッチンリノベ)や、地域名、ターゲットとなる層を意識したキーワードを盛り込みましょう。

その際、本文のみではなくタイトルにもキーワードを入れることが大切です。

タイトルは検索結果にも表示されるため、

顕在層に『この記事に知りたいこと、探している情報が書かれているかも』と思ってもらえるような魅力的なタイトルが有効です。

キーワードはコンテンツ作成の基本としてしっかり対策しましょう。

 

また、本文で訴求力が強いのは写真です。

施工事例であってもイベントのレポートであっても、写真はなるべく多く盛り込むようにしましょう。

ただ、プロのカメラマンでなく社員自身が撮影するケースも多いのではないでしょうか。

写真の腕に自信がなくても、リノベ不動産加盟店であればコンテンツへのアドバイスを受けることができます。

 

コンテンツ作成で大切なのは、テーマに合致したキーワード・記事の内容が伝わるタイトル・魅力的な写真など、キーポイントに一貫性があること。

『この会社からは自分が必要としているノウハウを得られるかも』と思ってもらえれば、

他のコンテンツも見てもらうことができ、自社のファンとなってもらえる可能性も上がります。

 

04. まずは半年継続を


オーガニックコンテンツの効果を実感するためには、まずは半年続けてみてください。

それだけ続ければ、コンテンツも溜まるはず。

そうすれば検索からの流入数も安定し、顕在層との接触数も増えるはずです。

 

ただ、正直充実した内容のコンテンツを多数作るのはハードルが高いことでもあります。

お勧めは、施工事例を数多く作成し、SNSで更新告知として拡散すること。

また、リノベ不動産加盟店であれば、リノベ不動産の過去事例を紹介することも可能です。

これは、現在不動産仲介業のみを事業とされている会社であってもコンテンツ発信がしやすくなるのではないでしょうか。

 

オーガニックコンテンツは広告費がかからない代わりに、数を増やすことが必要です。

自社の強みは何なのか、改めて見つめ直し、ハードルの高くない内容で数多くのコンテンツを発信していきましょう。

 

05. まとめ


最終回となる今回は、顕在層へアプローチするための手法としてオーガニックコンテンツの発信についてお伝えしました。

ブログ形式で施工事例やイベントについて数多く発信することで、

自社の強みとするテイストやリノベ箇所が閲覧者にも伝わりやすく、ファンになってもらうきっかけともなります。

ぜひハードル低く発信できる方法を検討し、コンテンツ発信に挑戦してみてください。

 

今回で中古マンションリノベのマーケティング戦略についての連載は終了です。

本連載の内容が、皆さまのマーケティング活動のヒントとなりますように。お読みいただき、ありがとうございました。

 

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中古マンションリノベのマーケティング戦略②〜デジタル広告戦略と来場までのフォローアップ〜

 


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